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TRANSIT 特別編集号 美しきイスラームという場所2015

TRANSIT 特別編集号 美しきイスラームという場所2015

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(WAKEARI ITEM)

発売日:2015/6/19 

まだ読者に渡っていない新品の本でも、流通にのることで小さな傷や汚れがついてしまうことがあります。TRANSIT STOREでは、より多くの読者の方に読んでいただきたいという思いから、傷のない新品の本が売り切れてしまった場合に限り、傷が付くなどして「ワケアリ」となってしまったものを定価より少し安い価格で提供します。表紙や背表紙がピカピカでなくても、中身に変わりはありません。

 *編集部で検品をして選定しています。傷や汚れのつき方には差異があります。

 

"イスラーム"と聞いて思い浮かぶのはいったいどんな光景だろうか?黒い布に覆われた女性、乾いた大地に跪く人びとの祈りの声、そしてニュースで流れる、終わりの見えない戦争。そんなステレオタイプが"摩訶不思議"というヴェールになって、ほんとうの姿が見えなくなっているかもしれない。現代に溢れている様々なイメージから一度離れて、ニュートラルな状態からイスラームの"素顔"を探る増刊号。  

 特集するのは、イスラームの人びと、国、そして信仰そのもの。イスーラムの聖地はサウジアラビアのマッカ(メッカ)にある。ゆえにどうしても"中東"のイメージが強いが、かつては領地拡大の国家戦略のために、そして近年では移民として移り住む人びとによって、世界各地でイスラーム教徒として祈りを捧げる人びとがいる。そのため同じ信仰をもっていても、そのかたちは国、地域、個人によって多様に存在している。

 取材ページでは、住民の大部分がイスラーム教徒である国々を取りあげた。イランとトルコの2国に響くイスラームの通奏低音、3人の写真家が出会ったそれぞれの「幸福のアラビア」、布を纏った神秘的なイランの女性たち、パキスタン・フンザの花の谷に咲く素朴な人びとの営み。そして信者にのみ開かれるサウジアラビアという未知の国と、紛争によって一転したシリアの街の過去と現在。そのほか、イスラーム法による料理、聖堂の繊細なタイル、代替えとしての嗜好品など、信仰と絡み合う奥深い文化に迫る。

 第2特集では、イスラームを"知るため"の3つのテーマを用意。「イスラームの基礎知識」は信仰の決まりから、その歴史や教徒の一日、発明品にいたるまで、"イスラーム"にまつわる基本のキを網羅。「イスラーム過激派のヒミツ!」は9.11事件で世界中に存在を知らしめた"イスラーム過激派"の、現在までの変遷を徹底解説。そして「世界のイスラーム最前線」では、グローバルに展開されるイスラーム過激派のジハードを追って、世界各地で露呈する"イスラームにまつわる諸問題"にフォーカスする。

『TRANSIT』の前身である雑誌『NEUTRAL』が2004年に発売した創刊号は同じく"美しきイスラーム"特集だった。2004年と2015年、10年間のあいだに彼らを取り巻く世界はどのように変化したのだろうか?変わったものと、変わらなかったもの、そして今も昔も美しいもの。時代や国を横断しながら多角的にイスラームを見つめればきっと、彼らと私たちの"いま"が浮き彫りになってくる。

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